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活版印刷の話が聞きたい【辞書印刷の製版・印刷】

東條メリーさん主催「活版印刷の話が聞きたい」
Readin’Writin’BOOKSTOREにて開催されました。

第7回のゲストは研究社印刷の小酒井英一郎さん。
創業1907年の研究社印刷は辞書の製版・印刷を数多く手掛けており、
活版印刷で辞書を印刷していた頃を中心に、
貴重なお話をお伺いすることができました。

なんといっても小酒井さんは我々友の会メンバーでもありますが、
ここまでしっかりとお話を伺ったことがなかったので新鮮でした。
(友の会では他に話すことがありすぎて、
実は10年以上小酒井さんの詳しいプロフィールを知りませんでした)。

10年、20年かけて作る辞書の原稿は手書きのカードですが、
校正作業は印刷してから行われます。
3回目の校正でこの赤字の量。。(写真左)
発刊する頃には言葉の意味が変わっていることも多いので、
いつまでも赤字は続くそうです。

校正で文字量が増えて行が追加になると、
活版印刷ではえらい手間になってしまうので
余白に文字を入れ込むなどの対処法が見られました(写真右下)。
時に2000ページ(!)を超える辞書は版だけでも途方もなく場所を取るし、
完成するまで利益は上がらない非常に地道な仕事です。


断裁前の辞書を見るのは初めてで、会場は大いに盛り上がりました。
(布に印刷してワンピースにしたいです)。

お土産に辞書用の印刷用紙(薄く、軽く、透けず、目に優しい)と
辞書用の自分の名前のひらがな活字(縦長)をいただきました。
印刷するのが楽しみで仕方ありません。